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雄町の家 ダイニング_edited.jpg

“直島の家”

設計:盛田建築製作一級建築士事務所
施工:有限会社 建築工房おおやま
ダイニングテーブル製作:盛田 健
 

岡山県玉野市、宇野港からフェリーで20分の瀬戸内海に浮かぶアートの島、香川県直島に建つ住宅です。本敷地は、海岸線から斜面を少し上った小高い場所に位置し、周辺は焼板を使った昔ながらの民家が多く残る一方、モダンな宿泊施設や県外からの移住者を受け入れる町営住宅などが新設されています。リモートワークや休暇を楽しめるセカンドハウスとして設計を依頼されました。
普段は穏やかな瀬戸内海ですが、台風時などの際は、風が強く吹き上げる立地条件であるため、建物の外観は軒の高さを極力抑え、けらばを母屋で受けるシンプルな片流れ屋根とし、外壁は、瀬戸内海沿岸の民家で昔から使われる焼杉板のよろい張りとして地域の景観に溶け込むよう配慮しました。敷地から海岸へ視線が抜ける西側は、擁壁の無いがけ地となっているため、建物を安定地盤の東側に配置し、瀬戸内海の景色を一望できる2階をリビングダイニングとしています。また、リビングと連続するようにウッドデッキバルコニーを鉄骨斜め柱で跳ね出すように構成して、プライバシーを確保しつつ、解放感のある空間を演出しています。

セカンドハウスでありながら、断熱等級6以上を確保し、ガラスはすべてLow-E アルゴンガス入ペアガラスを採用しています。構造材、床材、造作材などは、岡山県産のヒノキを多用し、ウッドデッキ材にも木材保存剤を加圧注入したヒノキ材を採用したり、玄関の壁掛け下足収納は、本来であれば廃棄されるヒノキフローリングの残材を利用したりするなど、自然素材の良さを生かしながら、サステナブルな住まいを実現しています。

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