top of page

理念

スライス5_07_06.png

1.無垢の木と建築をつくること

当事務所の屋号には、建築の設計事務所でありながら、つくり手を意味する「製作」という言葉を用いています。

 

・住まい手や空間に適した木製家具を、家具づくりを学んだ設計者自ら加工、製作を行っていること

・工務店さんや職人さんと一緒に現場で協議し、良いものをつくりあげていくことを大切にしていること

 

がその大きな理由です。

 

無垢の木はぬくもりがあり、美しく上質な空間をつくることができる優れた材料ではありますが、

木材は建築用材として加工された後も、日々変化をしています。

梅雨時期に雨が降れば湿度で膨れ、エアコンで乾燥した室内では反り、縮みます。

外で風雨にさらされれば色は変化し、年数を経て徐々に傷んでいきます。

 

そんな「生きている材料」だからこそ、木は実際に触れて、削って、造ることを経験してみなければわからないことが多々あります。

木と毎日向き合っている大工さんは、設計者以上に本来の木の使い方を良く知っています。

集成材やCLTといった、木を取り巻く材料は日々進化を遂げていますが、原材料である木の特性は変わりません。

私たち木造設計者は、真摯にその事実を受け止め、先人と身体の両方から木を学び、

次の時代へ向けて木を活かすことが求められていると考えています。

2.長く使い続ける工夫

大切にしたいこと

長く使い続けてもらうためには、第一に施主様の価値観に見合ったものである必要があります。施主様のビジョンに徹底して寄り添い、ときに別の角度からのご提案も行いながら、リビングの心地よさ、キッチンと水廻りの動線、収納の大きさや使いやすさ、住まい手の将来設計など、大切にしたい色々なことを細かく具体化していきます。

また、壁や天井を自分たちで塗りたい!という方は全面的にバックアップしています。

時間もかかり大変な作業になりますが、自分たちの手が入ることで、建物に対する愛着はより一層深まるので、DIYにご興味のある方にはお勧めしています。

地震にも安心な木造をつくる

木造は日本で一番数が多く、歴史の長い構造形式ですが、地震に弱いという印象を持たれている方は多いと思います。阪神淡路大震災をはじめとした大きな地震の度に、被害状況をもとに法律が改定され、耐震性を確保した構造にするための法律の整備がなされてきたのは、実はかなり最近の話になります。また、その法律の基準も最低限の安全性を確保するものであり、繰り返しの地震に対して想定された耐力は確保できていません。当事務所では、耐震リフォームを含むどの建物に関しても、公共施設などの防災拠点と同じように、法律の1.5倍に相当する耐力を確保したものをご提案します。

無理のない維持管理の提案

お庭でお花やお野菜を育てるのが好きな方もいれば、土いじりは苦手という方もいます。

多少の掃除が必要でも最新の換気設備を取り入れたい方もいれば、お手入れが面倒だからちょっと、という方もいます。どんなに優れた建物でも、それを維持管理していくことは必ず必要になってきます。建主さんにとって無理のないメンテナンスが続けられることを第一に考え、優先したいこととバランスを考えながらアドバイスを行います。

3.地域の特性を活かした建築づくり

スライス5_07_03.png

瀬戸内海の温暖な

気候を活かす

日本の中でも、瀬戸内海周辺の気候は比較的暖かく、冬でも氷点下になることは年間に数えるほどしかありません。夏に涼しく、冬に温かくを実現するために、高い断熱性能を確保することは大切ですが、同時に初期投資が必要となってきます。当事務所では、室内温度の快適性は損なわずに、コストパフォーマンスを考慮した、最適な高い断熱性能をご提案するとともに、気候の良い時の心地よい外との繋がりを重視した設計を行います。

スライス5_07_10.png

太陽光を

​活かす

 

太陽の位置は、敷地の緯度経度と、日時によって決まります。このことを利用し、窓の大きさ、向き、庇の長さを適切にコントロールすることで、夏は日射を遮り、冬は日の光が入る温かい空間を、実際の日射の入り方のシュミレーションを行いご提案します。

スライス5_07_12.png

周辺環境を

​活かす

 

建物のかたちや窓の位置は、周りの現状環境や将来予測に合わせて変える必要があります。

例えばその場所で一番気持ちの良いところを最大限引き出すことを

意識して全体構成を考えます。

スライス5_07_14.png

地域材料を

​活かす

 

地域の木材(ヒノキ、スギ等)、しっくいや焼物タイルなど、その土地の産業を積極的に採用し、長く愛着の持てる空間を目指します。

HP自画像.jpg

​ごあいさつ

スライス6_07_03_03.png

代表 : 一級建築士 盛田 健

盛田建築製作一級建築士事務所は、創業から間もなく10年を迎えます。

当事務所では、私が生まれ育った瀬戸内海周辺地域に根差して、

地域の工務店様とともに、地域の木材や産業を活かした

木造建築をご提案しています。

1982  山口県生まれ

2000  岡山大学環境理工学部環境デザイン工学科(旧土木工学科)

2004  大阪工業技術専門学校Ⅱ部建築学科

2006  ㈱巽設計コンサルタント

2011  きなりの家㈱

​2014  岡山県北部高等技術専門校 木工科

2015  盛田建築製作一級建築士事務所開設

現在 住宅や店舗等の設計のほか​、工務店さんへの住宅設計指導や、

テーブルなど家具のデザイン、製作も行う

・2018 両備ホームズ注文住宅「すのいえ」シリーズをプロデュース

・「日本の木を使うインテリア家具・建具・雑貨コンペティション2017」

  準優秀賞(段違い貫でつくる杉の耐震シェルター)

・「木材を使った家具のデザインコンペ2022」 グランプリ受賞(SHOUROU TABLE)

・岡山県耐震診断員、新住協会員

profile
bottom of page